【初心者向け】なぜ愛される?フランス・ブルゴーニュワインの特徴

ブルゴーニュワインについて初心者向けに解説

ヨーロッパでは古くからワインが親しまれてきました。

現在でも、ヨーロッパはワインの生産において圧倒的なシェアを占めますが、中でも高級ワインの一大生産地として有名なのがフランスです。

ワインに詳しくない方でも「ロマネコンティ」という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか?

ロマネコンティは、実はフランスのブルゴーニュという地方で造られています。

ブルゴーニュのワインは世界的にも有名で、他にはない独特の魅力を持っているのです。

フランスワインの中でも重要な位置づけのブルゴーニュ

ブルゴーニュ地方は世界有数のワイン生産地で、フランスの東部に位置します。

かつてはブルグントという一つの国家であり、6世紀頃よりワインの生産が始まっていたとされています。

すでに1,500年以上もワインの生産を行っているのです。

寒冷な気候がブドウ栽培に適していたことが、ブルゴーニュ地方でワインが根付いた理由です。

現在もそれは変わっておらず、厳格な品質基準や製法が脈々と受け継がれています。

ブルゴーニュワインは「ワインの王」とも呼ばれており、どの銘柄もエレガントで繊細な味を楽しめます。

同じブドウの品種でも、テロワール(畑の土壌のこと)により味が変わるのも面白いところで、ブルゴーニュワインの複雑さと奥深さ物語っています。

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ブルゴーニュワインの造られ方の特徴

なお、一般的なワイン醸造では複数のブドウの品種が使われていますが、ブルゴーニュワインは単一品種のみを使用しています。

これがブルゴーニュワインの大きな特徴であり、他との違いといえるでしょう。

使われる品種も限られており、白ワインではシャルドネ、赤ワインではピノ・ノワールが用いられています。

どの銘柄もこの2種類に絞られるため、ブドウ品種を指定して買う必要がないのです。

単一品種のみを使用することからワインの味も特徴的です。

ブドウ本来が持つ甘みや渋み、酸味などを楽しめます。

雑味はほぼ無いため、初めて飲むと、今までのワインのイメージがガラッと変わる可能性もありますよ!

ブルゴーニュワインは生産者や畑の個性が強く出る点もポイントでしょう。

例えばピノ・ノワールを用いた赤ワインでも、ある畑のワインはパンチのある渋みを楽しめる一方、別の畑のものスッキリとした飲み口になることもあるのです。

ブドウを収穫する年の天候も影響しますが、味にテロワールの違いが現れるのがブルゴーニュワインの魅力です。

更に、同じ銘柄を複数の生産者が醸造している場合も多く、同一銘柄でも生産者ごとの違いが現れます。

同じ銘柄で味の違いを楽しめるのもブルゴーニュワインならではでしょう。

ブルゴーニュの有名ワイン

ブルゴーニュワインは高級ワインとして高い人気を持ちますが、実は多数の銘柄が造られています。

特に有名なものは後述する3銘柄で、いずれも世界中で高く評価されています。

いずれも高級なワインですが、機会があったら飲んでみたいですよね。

ロマネコンティ

ロマネコンティは最も有名なブルゴーニュワインといっても良いでしょう。

ワインに疎い方でも一度は耳にしたことはあると思いますが、ブルゴーニュワインの中でも特に高級な銘柄です。

一本数百万円で売られていることも多く、財界人が集まるパーティや高級レストランなどで提供されています。

世界でトップクラスの価格帯ですが、品質もまさに別格です。

複雑ながらも繊細で、芳醇なブドウの香りと程よい渋みが同居しており、ロマネコンティでしか楽しめない味わいといえます。

なお、価格が高騰している理由は希少性の高さにあります。

ロマネコンティは年間数千本ほどしか造られておらず、更にその多くはホテルなどで提供されます。

このため市場に流通する本数はごく僅かしかなく、人気の高さも相まって価格が高騰しているのです。

特に、当たり年といわれる2005年・2008年のヴィンテージ(ブドウの収穫年)は、他の年のものと比べて価格が跳ね上がっています。

リシュブール

リシュブールも代表的なブルゴーニュワインの一つです。

ロマネコンティに隣接した3.5ヘクタールの特級畑から収穫されるブドウを用いています。

畑の所有者が複数人いる珍しい銘柄ですが、生産は主にDRC(ドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティ)が行っています。

ブルゴーニュワインの中でも最高峰と名高く、その味わいは「百の花の香りを集めてきた」ワインと表現されています。

エレガントで華やかな風味を持ち、そのなめらかな舌触りが高く評価されています。

年間生産量もごく僅かで、約1,000ケースほどしか造られていません。

年々希少価値も高まっており、安くとも一本数万円、ヴィンテージ次第では数十万円の価格で販売されています。

ロマネコンティよりは手頃ではあるものの、トップクラスの希少価値を持つ銘柄です。

ロマネ・サン・ヴィヴァン

ロマネ・サン・ヴィヴァンは初めて聞く方も多いのではないでしょうか?

日本ではマイナーかもしれませんが、世界的に高く評価されている銘柄の一つです。

ヴォーヌ・ロマネ村の特級畑で収穫されたブドウを使い、年間3,000ケース程度が造られています。

特に、当たり年である1990年のヴィンテージは最高峰とされており、他のヴィンテージよりも希少価値が高まっています。

ロマネ・サン・ヴィヴァンは最低でも10年ほどは熟成されていますが、20年以上熟成を経てから瓶詰めされる場合もあります。

味わいは特に女性的と表現され、濃厚ながらも特有のアロマの風味を楽しめるのが特徴です。

こうした独特の味わいも長期熟成ならではの賜物でしょう。

通販サイトで買えるブルゴーニュワイン

これまで紹介したように、ブルゴーニュワインは独特の風味を持ち、世界的に高く評価される銘柄も少なくありません。

中には希少価値の高い高級銘柄もあることから、手が届かない印象を受ける方もいらっしゃると思います。

確かに一部の銘柄は高嶺の花ですが、実は通販で購入できる銘柄も多数あるのです。

以下で挙げる3つはいずれも通販で購入できるうえ、ワイン初心者におすすめの銘柄です。

マコン・シャルドネ・クロ・ド・ラ・クロシェット

マコン・シャルドネ・クロ・ド・ラ・クロシェットは、数千円台で購入できる白ワインです。

ムルソー村のドメーヌ(生産者)の中でも特に名高い「ドメーヌ・デ・コント・ラフォン」が生産しています。

ブルゴーニュワインの入門として最適ですので、まず試してみてはいかがでしょうか?

こちらのワインですが価格は安いものの、味わいは本格的です。

熟成期間が短いことから、フレッシュなブドウの香りと爽やかな甘味を同時に楽しめます。

後から程よい酸味が口に広がるのも特徴で、風味が高次元でバランスよくまとまっています。

ワイン業界で多大な影響力を持つ雑誌「ワインスペクテーター(WA)」でも高い評価を得ています。

2014年のヴィンテージは97点が付きましたが、これはブルゴーニュの白ワインの中でも過去最高の点数です。

この点数からクオリティの高さが分かるのではないでしょうか。

記念日やお祝いにも最適の1本です。

オート・コート・ド・ニュイ・ルージュ

オート・コート・ド・ニュイ・ルージュも手頃な価格で楽しめるワインの一つです。

ドメーヌのジャイエ・ジルは専門家らに超一流と評されており、ブルゴーニュの神様と呼ばれるアンリ・ジャイエの従兄弟に当たります。

その評判はワインの味にも現れており、他にはない上質な酸味が魅力です。

一方で甘みや香りのバランスが取れており、ブドウ本来が持つ風味を楽しめます。

また、一般的なワインは同じ樽を何年も使いますが、オート・コート・ド・ニュイ・ルージュは熟成のたびに新しい樽を使っています。

これによってワインの絶妙な風味のバランスを実現しているのです。

特級・一級畑のブドウのみ新樽を使うドメーヌはありますが、100%新樽を使っているのはジャイエ・ジルくらいでしょう。

それだけワインへのこわだりが感じられます。

オート・コート・ド・ニュイ・ルージュは、そんなドメーヌのこだわりが詰め込まれた逸品です。

ぜひ特別な日の一本に選んでみてはいかがですか?

シャブリ・プルミエ・クリュ・ボールガール

シャブリ・プルミエ・クリュ・ボールガールも通販で買えるブルゴーニュワインです。

こちらは新進気鋭のドメーヌが生産しており、年々注目度が上がっている銘柄でもあります。

ブドウの味わいはもちろん、ほのかに柑橘系のような香りも感じられるのが特徴で、他には見られない味わいに仕上がっています。

気高く洗練されたその風味には、限りなく自然に近い環境でブドウを作るというドメーヌのこだわりが詰まっています。

一般的な白ワインと比べて価格も手頃です。

ヴィンテージにもよりますが、3~4,000円台から購入できます。

1本1万円を超えるブルゴーニュワインも多い中、手頃な価格帯といえるでしょう。

チリワインなどに比べると割高に感じてしまうかもしれませんが、自分へのプレゼントに一本購入してみてはいかがですか?

まとめ

このように、ブルゴーニュワインは様々な魅力があふれるワインです。

高級ワインのイメージが強いですが、初心者向けの銘柄も多数あります。

・ブルゴーニュは世界的な高級ワイン生産地として有名
・ロマネコンティなど有名な銘柄もある
・数千円台の銘柄はワインの初心者におすすめ

本格的にワインを楽しみたいなら、まずブルゴーニュワインから始めてみてはいかがでしょうか。

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